~ 宮城県仙台市にある江戸時代初期より続くお不動さま 三居澤大聖不動尊のホームページです ~
三居澤大聖不動尊 境内案内
 
 境内入口

三居澤大聖不動尊 境内入口

 三居澤大聖不動尊入口の赤い太鼓橋を渡り、鳥居をくぐったその先は、少なくとも四百年近くの年月を経てきた祈りの場です。
 三居沢という地名は古く、三居という言葉には幾つかの意味があり、地名の由来にも幾つかの説があります。
 隠居の隠居という意味。
 三軒の家があるという意味。
 三つの居座るものという意味。
 この地に不動明王様が現れた数百年前、その左右には矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制吒迦童子(せいたかどうじ)を従えて、不動三尊が居られる沢であった、ということなのかもしれません。
 
 境内最古の碑
 
三居澤大聖不動尊 境内最古の碑
 
 当不動尊の境内に入ってすぐ右側に、大きめの石碑が一基安置されております。
 寛永十一年(1634年)建立のキリーク・南無阿弥陀佛敬白碑です。この碑は当不動尊内で確認できる最古の碑であり、建立当時、既に信仰の場として当地が大切にされていたことを窺い知ることができる貴重なものです。当不動尊の大切な碑として安置いたしております。
 
 水子地蔵尊
 
三居澤大聖不動尊 水子地蔵尊
 
 当不動尊の境内に入ってすぐ左側、境内最古の碑の向かい側には水子地蔵尊があります。
 毎年8月24日に地蔵盆の水子供養会(くようえ)を行い、また毎月28日の不動尊縁日御祈祷の後にも供養会を行っております。
 
 不動堂
 
三居澤大聖不動尊 不動堂
 
 当不動尊の現在の御堂は、昭和六十年(1985年)に建て替えられたものです。
 堂内には数多くの寄進・奉納された品々がございます。また、御堂や境内の維持修繕等におきましても、多くの方々よりご支援を賜っております。
 開堂日にお越しいただいた際には是非堂内にお上がりいただき、須弥壇前にて掌をお合わせいただいた後、堂内をご覧いただきたく存じます。

 以前の御堂は明治十九年(1886年)に大町商店街の旦那衆によって建てられたものでした。
 旧堂の老朽化に伴い、現在の御堂へと建て替えられる際には、当不動尊を以前管理されていた東北電力株式会社有志一同様より引き継がれた浄財が充てられました。隣接する三居沢発電所の無人化に伴い東北電力様で不動尊の管理ができなくなるとき、三居沢大聖不動尊奉賛会が発足し管理を引き継いで現在に至っております。
 堂内や境内には、東北電力様やその前身の東北配電株式会社、さらに以前、三居沢発電所を管理していた仙台市電気部(仙台市交通局の前身)それぞれの有志の方々が安置・建立された震災物故者精霊塔婆や殉職者英霊位牌、発電所機械据付記念碑などがあり、近代においては発電所と共に在った不動尊であることが窺い知れます。
 
 不動明王碑
 
三居澤大聖不動尊 不動明王碑
 
 御堂に正対して左側、授与所の後方に位置する場所に、文化二年(1805年)建立の不動明王碑があります。
 二百年ほど前の当不動尊を今に伝えてくれる碑文が残されています。
 碑が建立された当時でも、古くから霊験ありと云われていたことが窺われます。決して登ることができない滝の岩間上に不動像があり、後世の人々が崇め、水害や旱魃(かんばつ)、疫病の時などは祈り祀らずにはいられないこと等を伝えています。
 
 三居澤の御滝(不動滝)
 
三居澤大聖不動尊 御滝 不動滝
 
 当不動尊の境内最奥には、古に不動明王が現れた自然滝が今も清らかに水を落としております。
 かつて修験者たちが滝に打たれて修業し身を清めていた場所で、昭和中期頃まで滝に打たれる人が居りました。
 現在は安全上から御滝への立入をご遠慮いただいております。
 高さ13mほどの御滝は、夏は境内に涼風を運び、厳寒期には氷瀑となる年もあります。
 昨今の暖冬傾向から、以前ほど御滝が凍り付く機会は減ってきておりますが、その凍り付く形は年により様々で、昭和初期には凍り付いた御滝に不動明王の形が現れ新聞記事になったこともあったようです。
 本堂に写真を飾っておりますので、ご覧になられたい方は開堂日にお声がけください。
 
三居澤大聖不動尊 御滝 不動滝 氷瀑
2018年2月3日撮影
 
 上写真は2018年2月上旬、氷柱が育った御滝の様子です。
 
三居澤大聖不動尊 御滝 不動滝 氷瀑
2006年2月4日撮影
 
 上写真は2006年2月上旬、氷瀑となった御滝の姿です。この時は氷瀑の形が特徴的で、参拝された方が「御滝が赤ん坊をたくさん抱いているように見える」と話されていきました。
 
 線刻不動明王立像碑
 
三居澤大聖不動尊 線刻不動明王立像碑
 
 御滝前の柵を越えた先、滝壺の手前に、当不動尊境内で確認できる二番目に古い碑が建てられております。慶安三年(1650年)建立の線刻不動明王立像碑です。
 線刻された不動明王像は、風化浸食等により明瞭とは言い難くなってきておりますが、建立以来三百数十年間、三居澤の御滝とともに在り続けているお不動さまのお姿です。
 
 ほか境内の様子
 
三居澤大聖不動尊 不動堂前
不動堂前(左:授与所、中:香炉、右:手水舎
 

不動堂前(元旦未明)

手水鉢


稲荷社(授与所裏)


大聖不動明王碑(不動堂左横)


南無妙法蓮華経 鰻塚碑(手水舎横)

三居澤大聖不動尊 御滝前
御滝前


石碑群


不動明王像・地蔵菩薩像


キリーク・南無阿弥陀佛碑(慶安四年・1651年)


御滝横 不動明王像群


御滝下 不動明王像


御滝 上段部分


御滝 黄葉


太鼓橋 紫陽花
           
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